東京都障害者ITサポートセンター

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企画講座「マウスの秋」を開催しました!

 2005年11月5日(土)秋晴れのよいお天気の中、「NPO法人こことステップ」と「できマウス。」プロジェクトの方々においでいただき、 マウス誕生の秘話やご苦労話、利用のヒントなどを講演していただきました。
講演の合間の空き時間には、受講生がスイッチの製作にもチャレンジ! 楽しく、かつ有意義な午後のひと時となりました。

テーブルに並べられた色々な「らくらくマウス」の写真
【色々ならくらくマウス】
テーブルや床に並べられた「できマウス」の写真
 【できマウス。コーナー】
  
第一部は「NPO法人こことステップ」の平野氏・近山氏より、マウス誕生の秘話、こことステップ設立のお話などをご紹介いただきました。
 
講習室での平野氏の講演の写真
こことステップの歴史を語る平野氏

【参加者の声・その1】Yさん☆
スイッチ製作に参加してプロジェクト講演の休憩時間15分中にボタンスイッチ作成にチャレンジいたしました。
こことステップのマウス製品を作り続けておられる小野先生の指導でカメラのフィルムケースをリサイクルしてのボタンスイッチ作成です。
息子とプラモデル作りでハンダコテを利用した時以来の操作と、背後から皆さんの視線を感じつつの作品作りで、緊張し過ぎて途中チューブに銅線を挿入してチューブのみをカットする部分では力が入りすぎ、 銅線ごと切断してしまうハプニングもありましたが、無事にオレンジ色のスイッチが出来上がりました。
今回の一部リサイクル品を活用したボタンスイッチ製作体験も、今後のボランティア活動に活かせれば…と実感いたしました。

  
 休憩時間にはこことステップのスイッチ師匠こと小野氏の手ほどきを受け、フィルムケースを再利用してのスイッチ製作を体験していただきました。
ハンダごてを使う受講者の写真
 生まれて初めてはんだこてを握るMさん(ドキドキ!)
作業用メガネのスイッチ師匠の写真
 メガネがナイスなスイッチ師匠
  

【参加者の声その2】Fさん☆
パソコンへの入力方法は障碍によって様々ですが、その選択がいかに重要かということ―  なかでもスイッチは重度障碍者の方にとってQOLの向上につながるものかと思います。
 今までスイッチを作ることは何か特別な技術が必要かと思ってましたが、シングルスイッチをわずか30分で作る様子を拝見し、或いは自分でもできるのではと思ったほどです。
(実際、他の受講生はご指導いただきながら30分で完成させました。)
 特に、フィルムケースやプラスティックの筆箱などのスイッチは機能面のみならず、コスト的にも安価であることから多くのかたに広くご利用いただけるアイディア製品であると思います。
 日本人の器用さと技術力は世界でも高水準に位置していますがこのような便利で簡単な方法があることは残念ながら余り知られていません。
 海外にも多くの障碍者の方がいらしゃいますが、ぜひこのようなすばらしいアイディアを世界中の方々に知っていただけるよう情報発信していただければと思います。

くるっちょハムちゃんの写真
 くるっちょハムちゃんも動いた!
ロッピーちゃんの写真
 ロッピーちゃんも動いた〜!(ばんざ〜い)
  
第二部は「できマウス。」プロジェクトの開発者・町田氏による講演です。「できマウス。」の進化の歴史やどういったことが出来るかを開発の苦労話とともにご紹介いただきました。
町田氏の講演の写真
 「できマウス。」プロジェクトの町田氏

【参加者の声・その3】Mさん☆
私は視覚障害者のITサポートをしておりまして、マウスは視覚障害者には無縁かなと思いつつ参加させて頂きました。
「らくらくマウス」は障害に合わせた設計や夜遅くまで製作されているという情熱にうたれました。
「できマウス。」はソフトとハードの融合が見事ですね。
「できチョンツー。」により視覚障害者がホームページリーダを使っているとのことでしたが、こんなこともできるのかと、「できマウス。」の仲間達のソフトは感動的でもありました。
視覚障害者にはマウスは使えないという先入観を捨てて、私も微力ながら、視覚障害者のためのソフト、ハードを作ってみようという気にさせられました。
ITサポートセンター様にはすばらしい企画ありがとうございました。今後共優れた企画をして頂きますようお願い申し上げます。

  
サポセン入り口の看板の写真
 (次回の企画もこうご期待!)
ユーザーさん、地域で活躍するボランティアさんや理学療法士さん…。さまざまな方にお越しいただき、盛況のうちに終了となりました。
NPO法人こことステップの皆様、「できマウス。」プロジェクトの皆様、本当にどうもありがとうございました!
  

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