2008年5月31日(土)東京都障害者ITサポートセンターで開催されました、
『体験してみよう「入力補助の色々」』の様子をお伝えします。(講座の詳細内容につきましては、省略させて頂きます。)
◆ノータッチキーボード わずかな傾きをセンサーで感知して、カーソルを動かし、数秒停止したら自動的に確定する。 そのアイデアそのものに感心する声は多かった。 実際にヘッドギアにセンサーを付けて使ってみると、操作が難しいという意見もあった。 こういう希少なニーズの他にも、多様な仕様の動かし方があるとうれしい。 今後、工夫するアイデアとして、幾つか出されていた声としては、 ・手で持つマウスのみを作ってみてはどうか 価格の高いノータッチキーボードを切り離し、市販のマウスと同様の機能で、手で持つマウスを作ってみてはどうか。 この場合、入力は、ATOKなどのスクリーンキーボードを使う。 ・上記のマウスとノータッチキーボードを組み合わせた物もあればよい。 |
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◆楽たっち 市販のタッチパネルではあるが、価格も5万円台で、病院などを中心に数多く利用されている。 今回は、この「楽たっち」に添付されている無料ソフトとの連携で、障害者にも利用出来ないかという観点で、デモをお願いした。 無料ソフトは、簡単キーボード、簡単インターネット、手書きメールソフトで、病院でも実績があるので操作は容易である。 タッチの反応速度は、マウスのクリック時間の設定である程度対応可能だ。 参加者が手を使わず、ヘッドポイントで操作を試みていたが、慣れてくるとかなり使えそうな感触を持ったとのことだった。 マウス操作が苦手なシニアや知的障害・LDの方にはとても使いやすいと思った。 画面のボタンもカスタマイズできるということで、学校や高齢者施設などをはじめ、公的機関での利用も考えられるのではないか。 |
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◆ドラゴンスピーチ 文字が入力出来る市販の音声認識ソフトとしては、実績のあるソフトである。 デモでは、実際にどんなことが出来るのか、早足で説明していただいた。 パソコンの辞書もそうだが、音声認識ソフトも使うことによって認識率が向上するらしい。 パソコンの全ての操作がこのソフトでできるわけではないが、キーボードが使えなくても、話すことが出来れば、入力するにはとても有効なソフトであった。 また、聴覚障害者向けの使い方として、プレゼンテーション画面と文字画面を並べて表示し、プレゼンテーターの声を瞬時に文字表示する、 いわゆる要約筆記のデモも興味深かった。 文章を読むよりは若干認識率は落ちるが、9割以上の認識であった。 参加された方の感想は、 要約筆記者が確保出来ない場合などでも、 この程度認識すれば、およその内容が分かるのではないかという意見と、 要約筆記に誤りは許されないので、利用は慎重にという意見に分かれていた。 |
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体験会は、大変ありがたいですね。自分で実際に試してみるのが一番の近道かと思います。 また、他の方が操作しているのを拝見していてもいろいろ発見があります。
実際に障害がある方が使ってみられていたのが印象的でした。どのような障害にどう使えるかのアイデアがほしいので、体験会は有用と思います。
ひとつのメーカーのデバイスを車座になってみんなで改善点を提案する(ついでに、売り方もアイデアを出し合う)などのイベントをひらいても、おもしろいと思う。
この体験会にご協力頂きました、